
トヨタ・カローラのビッグマイナーチェンジと業績の関係 その1
木村拓哉さんがCMしている、トヨタカローラシリーズがビッグマイナーチェンジしました。
カローラとトヨタについて2回にわたり記事にしてみます。
ビッグなマイナーって何だ?!と突っ込んでみます。
単語を調べてみました。
ビッグとは?
「体が大きい」「規模が大きい」「大きい」「成長した」「立派な」「偉大な」などを意味する。
マイナーとは?
これは「~より小さい、より少ない、より劣る」を意味する。
また、「(他と比べ)小さい」「有名ではない」「知っている人が少ない」
「少数の」「短調の」「劣っている」「売れてない」などを意味する。
つまり、大きいけど小さい。
立派だけど劣っている・・・・。
という良く分からないチェンジです。
この言い方は昔から車業界にはありました。未だに違和感があります。
さて、カローラが誕生したのは1966年です。なんと来年で50年です。
「地球人の幸福と福祉のためのカローラを」を念頭に、常に時代の変化に応じた価値を創造し、
安心・実用・扱いやすさを優先したクルマとして進化する。がコンセプトらしいです。
今回のビッグなマイナーチェンジの大きな方向性は2つあります。
1、「キーンルック」の採用
トヨタは2012年発売の小型車オーリスから、
「グローバル展開する車種については、ひと目でトヨタ車だと分かるように、新型オーリスから『キーンルック』を採用する」としてきました。
キーンルックとは ↓
中央のエンブレム部を中心にして、ヘッドランプまで意匠がV字型に広がっている。
英語のキーン(Keen)が意味する「(感覚が)鋭い、鋭敏な」のように、知的で明晰な印象を与えることを意図したそうで、
この他、台形のロアグリルが特徴の「アンダープライオリティ」についても、開口部が車両底部まで開いたデザインを採用しています。
今後投入されるトヨタブランドのグローバル車は、このキーンルックと、より強調されたアンダープライオリティがフロントフェイスの特徴となります。
つまり、デザインはキーンルック+アンダープライオリティの強調とするのです。
というわけなんですが、ご存知でしたか。
最近のトヨタ車の「ツリ目で、お口あんぐり」顔は2012年からの世界戦略なんです。
・・・個人的には、あんまり好きではないですね。
「どや!!」っていう顔は。
ちなみに今売れに売れている「アクア」も次のモデルではキーンルックです。
左が現行型、右が次モデルです。
今のほうが可愛いと思うんですが、新型のいかつい顔には可愛い女子には受けないと思います。
(わざと可愛い女子を意図的に入れてみた)
で、今回のカローラの顔がどう変わったかというと
左が前モデルで右が新型です。
・・・・ダースベーダーのマスクのようで怖い・・・って思うのは私だけでしょうか。
この「どや顔」フロントマスクは日本人にはあまり受けは良くないようですが
グローバル戦略で海外では好調のようです。
5月8日発表されたトヨタ自動車の平成27年3月期の1年間
では売上高が27,234,521百万円
営業利益が2,750,564百万円
税引前当期純利益が2,892,828百万円
売上高営業利益率は10.1%
ということで売上高と純利益で過去最高を更新し、純利益は初めて2兆円を超えました。
主な要因は為替変動の影響や原価改善の努力に加えて、北米市場の業績が好調だったことです。
「カローラ」や「カムリ」などの売れ行きが良く、総販売台数は前期比18万6000台増です。
一方、日本市場は消費税増税の影響などで販売台数は同21万1000台減と落ち込んみました。
でも、ここで特筆すべき点は売上高営業利益率が10.1%もあるということなんです。
同じ平成27年3月期の決算報告で同業社を比較すると
マツダ自動車 6.7% ホンダ自動車 5.2% 日産自動車 5.2%(予測)
普通の会社で売上高営業利益率が5%あれば優良企業です。
それをトヨタは10.1%ですから、日本国内では超優良企業です。
ただ、世界を見たらApple社などは24%前後という信じられない会社もあります。
話はそれましたが、トヨタは日本人の好みなど聞いていないのでしょう。
今後も北米や欧州に販路を拡大して好調な「カムリ」「カローラ」を売りまくる戦略です。
北米仕様のカムリも、どや顔です。
なんとなく「トヨタは車業界では世界一だぜ。どや!!」って感じがいやらしく見えてしまいます。
実際、世界自動車販売台数ランキング1位 は トヨタグループなんですが・・・。
もう少し謙虚さか欲しいです。
カムリの流れを汲んでカローラも欧米のお得意様にどんどん買ってもらおうと
(左が新型)
こういうお顔になさったのでしょう。
あくまでも個人的な趣味では旧タイプが好きです。
ただ、商売の鉄則は「売れているときに売れているものを売れているところで売ること」
ですから、今後もトヨタの快進撃は続きますね。
さて、今回のカローラのビッグなマイナーチェンジのもうひとつは。
2、安全装備「トヨタ・セーフティセンスC」の採用
全車に標準で装備される安全装備パッケージ「トヨタ・セーフティセンスC」とは、
フロントガラス上部に設置されたレーザーレーダーと単眼カメラという
異なる2種類のセンサーを利用して運転者に安全走行を促したり、補助をします。
個人的には「余計なお世話だ!」と言いたいです。その理由は・・・
おっと。紙面が足りませんので詳細は次回の記事にて。
愛車を売りたいなと思ったらこちらの記事が参考になります。