
自動車取得税廃止に騙されるな! 環境性能税導入は実質増税。
自動車の新税「環境性能税」って何??
2017年4月の消費税10%に伴い「自動車取得税」は廃止されます。
おさらいですが「自動車取得税」とは取得価額が50万円を超える自動車の取得に対して
原則として、自家用自動車が3%、営業用自動車と軽自動車は2%の税金を払うことでした。
この3%が廃止されても消費税が8%から10%になり、その他もろもろを計算すると
このままだったらトータルの税金は0.7%ほど現在より安くなるはずでした。
ところが、政府は「自動車取得税」に代わる新自動車課税が導入予定です。
2014年度の自動車取得税は1096億円でした。
国にとってはこの1096億円をクルマ以外のところでまかなうことは考えずに
「新税を作ってクルマからむしり取ろう」と考えたのが、
環境性能を示す「燃費」に応じて課税される「環境性能税」ということです。
税収見込み額は年約890億円と発表されています。しかし、
経済産業省や自動車業界の試算ですと約1400億円と見込まれています。
今よりも400億円程度の増税になります。
つまり、個別の購入者が払う税金は車の燃費性能によって減る場合もありますが
逆に今よりも増える場合もある訳です。
新税「環境性能税」の内訳とは
普通車の税率は購入額の0~3%で、環境性能を示す燃費に応じて0.6%刻みの6区分とする。
ただし、軽自動車やトラック・バスなどの営業車は当分の間、最高税率を2%に抑える。
という原案が示されました。
↑ 表のように日産リーフのような電気自動車やミライ・プリウス・フィットHVなどは
非課税「0円」です。それ以外のガソリン車は燃費の良し悪しで課税金が決まります。
まるで、いじめとか魔女狩りみたいなものですね。
例えばこんな車種はこうなります。
あくまでも「案」ですが、この方向で進むでしょう。
地球温暖化を阻止するために電気自動車や燃料電池車は大いに必要です。
大賛成です。しかし、現状は違うでしょ。。。
2017年4月には電気自動車や燃料電池車があふれ返っているのか?
現状、数車種しかない電気自動車や燃料電池車や新型プリウスなどの
「環境性能税」非課税車種が2017年4月に何十種類も発売されているとは考えられません。
しかも、800万円もするミライ(実質は補助金が有るから500万円位)みたいな燃料電池車が
庶民の手の届く手ごろな価格でたくさん存在するとは想像できません。
つまり、
政府は「どうせ非課税車種が市場に大量に出回るのは何十年もかかるさ」との読みがあるのでしょう。
政府が言う、自動車取得税をなくしたから新車が買いやすいですよ。
との裏には「高い電気自動車や燃料電池車や新型プリウスなどが売れるのもよし」
「燃費性能の悪い自動車が売れても税金が入るからそれもよし」の腹積もりとかんぐりたくなります。
まだ、調整段階ですが、経済産業省や自動車業界は激しく反発しているこの新税。
私達ユーザーも政府に「反対!」の声を上げるべきではないのかと考えます。
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