
マツダ・ロードスターが2015-2016日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞
ホンダS660との一騎打ちを制してロードスターが栄冠
明確なコンセプトを持ち、作り手の熱い情熱を感じさせるライトウエイトスポーツカーとして、
その出来映えの素晴らしさは誰もが認めるところである。
さらに初代登場の1989年以来、26年にわたってドライビングの楽しさを追求し続け、
真のクルマ文化を根付かせたいと努力してきたマツダの企業姿勢についても高く評価した。
といった選考理由で12月7日、「2015-2016日本カー・オブ・ザ・イヤー」にロードスターが受賞しました。
1位 ロードスター (マツダ株式会社) 442点
2位 S660 (本田技研工業株式会社) 401点
3位 2シリーズ アクティブ ツアラー/グラン ツアラー (ビー・エム・ダブリュー株式会社) 177点
4位 XE (ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社) 149点
5位 モデルS P85D (テスラモーターズジャパン) 110点
6位 アルト/アルト ターボRS/アルト ラパン (スズキ株式会社) 75点
7位 シエンタ (トヨタ自動車株式会社) 70点
8位 500X (FCAジャパン株式会社) 51点
9位 レガシィ アウトバック/レガシィ B4 (富士重工業株式会社) 20点
10位 エクストレイル ハイブリッド (日産自動車株式会社) 5点
この得点表を見るとS660とロードスターの一騎打ちだと分かります。
2015-2016 日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考方法は、60人いる各選考委員に25点の持ち点が与えられ、
対象車10車(10ベスト)のうち5車に配点する持ち点配分法によって行なわれます。
そのうち最も高く評価するクルマに対して必ず10点を与えるものとし、10点を与えるクルマは1車となることが決まっています。
ロードスターに10点を投票した選考員は25名。S660が23名でした。
つまり選考員の80%がロードスターとS660を支持したわけですね。
2台とも「モノや人を運ぶ便利な車」とは程遠いです。
実用に向かないスポーツカーが支持された訳は?
時代の進化に伴い人の暮らしは豊かになりました。
モノの有り余る時代になった現代では、単に移動するだけの車では満足できなくなってきたのです。
個人の価値観の変化とともにクルマに求めるものも変わってきました。
ゲーテは言いました。「いい人生とは、驚きと感動の連続である」と。
だから、高いチケットを買って演劇やコンサートに行くのでしょう。
サプライズや盛り上がりを求めて年々ハロウィーンゃクリスマスが盛り上がるのでしょう。
つまり「感性を求める時代」なのです。
クルマにも感動と驚きをもとめているのです。
フェラーリやランボルギーニは買えないけどロードスターやS660は手の届く価格です。
運転するたびに、ステアリングホイールを握るたびにわくわくする感動を与えてくれる
クルマは、そう多くは無いでしょう。
そういった日本人のすきな侘び寂びにも似た奥深い細やかな感性を評価されたのでしょう。
個人的にもロードスターは初代のオーナーだったし、次の候補車なので嬉しいですね。
4年で3回もカーオブザイヤーを受賞したマツダの技術力
2012年から2015年までの4年間で松田は3回も日本カーオブザイヤー車を出しています。
見た目でもアピールするスタイリッシュなデザインに、
5ドア5人乗りのクロスオーバーという実用的なボディでありながら、
クルマを操る喜びを味わえること。
ディーゼルの長所であるトルク感や高効率はそのままに、
短所である騒音・振動を抑えた革新的なエンジンを生み出したSKYACTIVテクノロジーの素晴らしさ。
この日本でSKYACTIV-Dが絶大な支持を獲得して新しいディーゼル時代の突破口となった点を高く評価。
国産コンパクトカーの常識を打ち破るデザインとクオリティ、
そしてテクノロジーをリーズナブルな価格で実現したこと。
低燃費技術を追求するなかで、新しい選択肢として小型クリーンディーゼルを採用する一方、
MTモデルをリリースするなど多彩なニーズに配慮している点も好印象で、
軽快なフットワークと相まってクルマの楽しさを再認識させてくれた。
独自の魅力にあふれ、日本から世界に向けてアピールできる実力を持ったコンパクトカーである。
本当のクルマ好きのエンジニア達・仕事人達・プロフェッショナル達が
こだわってこだわって作り上げた車たちなんでしょうね。
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