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来年2018年4月に発売!元トヨタマンが、水上も走れる「超小型4人乗りEV」を開発。

気軽に短距離を走れる「超小型モビリティ」とは

 

世界の自動車業界がガソリンから電気自動車にシフトしつつある中、
画期的な4人乗り超小型電気自動車が、日本で生まれました。

開発したのは、スズキ、トヨタで自動車開発に携わってきた鶴巻日出夫社長。
わずか220万円の資金を元手に、たった1人で開発を始め、タイでの量産にこぎ着けています。

 

「超小型モビリティ」とは国土交通省でも自動車メーカーなどの協力を得ながら実証実験を行っています。
ところが、これらの超小型車は1~2人乗りです。しかし、FOMMを創業した社長の鶴巻日出夫(54歳)は

「ドアもクーラーも付いた4人乗りの超小型EV(電気自動車)を作りたいと思った」と言います。

そして、世界最小クラスの4人乗り超小型EV『FOMM Concept One』(フォム・コンセプト・ワン)が誕生。
2014年2月に試作1号車が発表され、現在4号車となり、ほぼ完成形に近づいた。

 

Concept Oneは、全長約2.5m、全幅約1.3m、全高約1.6mというコンパクトさにも関わらず、運転席に乗ると意外とゆったりしている。
というのも、足下はブレーキペダルのみで、ハンドル周りにアクセルレバーを配したことで、室内空間を広く取ることができたのだ。

 

ペダルはブレーキしかないので、高齢者でも踏み違えることはなく安心だ。
エアコンはオプションだが、電動コンプレッサー式の本格的なエアコンを用意している。
小型EV向けのエアコンはこれまでなかったので、大手メーカーと共同で開発した。
前輪のホイールにモーターを内蔵したFFインホイールモーターで、高効率かつ応答性の高い走りを実現。
実際に試乗してみると、加速もよく、軽快に走れるそうです。

 

ガソリンで換算すると、燃費は1リッター当たり約100kmと、省エネタイプです。
Concept Oneにはもう一つ、すごい特技がある。なんと水に浮き、しかも水上を移動できるのだ。
ドアなどから一切水が入らないような設計で、タイヤホイールがスクリュー状になっており、水を吸い込んで、後ろに吐き出すことで水上を前進できる。

 

 

現地生産で「タイの国民車にしたい」

 

水に浮くというアイデアは、鶴巻の母親のひと言から生まれた。母親は足が悪く、万が一、津波に襲われても「私は逃げない」と鶴巻に言った。
「東日本大震災では、車で逃げようとした人が大津波によって不幸にも被災しました。
母の言葉を聞いて、水に浮く車があれば、命を救うことができると思ったのです。

それに、タイでも水害が多く、水没車に保険がきかないので、水に浮く車があれば役に立つと思いました。
実際、タイの人達は喜んでくれています」

 

実はConcept Oneは、タイで量産され、まずはタイ国内でのみ販売されることになっている。
タイのプラユット首相は、タイをEVのハブにするため、EV普及を推進しており、EVバスも実証実験中だ。
また、2015年8月にはEV協会も発足し、FOMMも会員となった。

 

実は、日本国内ではまだ超小型モビリティを公道で走らせるための法制度が整っていない。
国交省では、原付・ミニカーと軽自動車との間に新たなカテゴリーとして

「超小型モビリティ」を約60年ぶりに制定しようと動いていますが、まだ明らかではなく、

しかもこの規定では乗車定員が1~2人とされ、4人乗りは想定されていない。
仮に道路運送車両法が改正されても、当面、Concept Oneは日本国内を走らせることができないことになるのです。

「Concept Oneをタイの国民車にしたい」と鶴巻氏

 

バッテリーはリース方式も検討中で、バッテリー交換ステーションを設けて、充電済みのバッテリーと交換できる体制を整備する。

2018年4月にはタイでの販売を予定、その後はマレーシアやインドネシアをはじめとしたアジア諸国や、欧州にも販路を拡大したいとしている。

 

苦難の連続・資金わずか220万円からのスタート

 

トヨタを退社後「トヨタでは自由に開発させてもらって楽しかったのですが、次第に4人乗りの超小型EVを作って、アジアで展開したいという気持ちが高まってきました」

と電気自動車のベンチャー企業と出会いその他出資社との協力で夢が実現に向けて動き出しました。

 

しかし、ベンチャー企業では開発は出来ても販売ができないということで手を引かれてしまいました。

しかも、出資社からも「資金提供」断られて途方にくれてしまいました。

 

「仕方がなく、妻に頭を下げてトヨタ車体の退職金の一部を使わせてもらいました」

その退職金を含めた自己資金と、友人2人の出資額を合わせてたった220万円。

これで、自動車を開発しようというのだから無謀だったろう。

 

しかし、それでも続けると腹をくくると、救世主が現れた。

バイク用チェーンや自動車エンジン用チェーンメーカーとして知られる大同工業が出資し、

社員2人も派遣してくれるという。鶴巻は小躍りして喜んだ。

 

この出資金を元に開発をスタート、途中でスパークプラグや自動車用センサを作っている会社など出資もあり、
約9カ月で試作1号車が完成し、2014年に記者発表を行った。

その後バンコクモーターショーへ出展、タイでの認知度も徐々に上がり、現在の試作4号車でほぼ完成に近づいた。

 

夢を持った人間の情熱は素晴らしいです。

夢は見るだけではなく「実現するためにある」ということを忘れたくないですね。

 

2018年4月にはタイでの販売を予定していますが、ぜひ、日本国内でも走れるように法制度の整備を進めてほしいものです。

 

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